Hyper-Vを実際に使ってみよう
Hyper-Vのセットアップ
Hyper-Vを利用するためには役割の追加からセットアップを行います。
リリースされた Windows Server 2008
で提供されているのは Hyper-V のベータ版であるため、Hyper-V の最新版(原稿執筆時点では
RC1 が公開)を適用した上で、役割の追加を実施します。
ベータ版でも検証等は可能ですが RC1 の適用により安定性、性能が向上するだけでなく、32ビットクライアント OS である XP Professional
SP3 および Vista Business, Enterprise, Ultimate SP1 がサポート対象となります。
また、セットアップ時に
Hyper-V 上の仮想マシンが他の機器と通信するためのネットワークインタフェースカード( NIC )を選択するウィザードが 図 xx
のようにあり、親パーティションの OS にアクセスするための専用の NIC を子パーティションが利用する NIC とは別に用意することが推奨となっています。専用の
NIC がない場合は、子パーティションと NIC を共有する形になるため、親パーティションの OS にアクセスできてしまうと、他の子パーティションの
OS にもアクセスしやすくなります。そのため、親パーティションの OS に対して外部からアクセスできないようにするなどの考慮が必要になってきます。
仮想ネットワークに指定した NIC に対して、仮想マシン用の仮想 SW と仮想 SW に接続する親パーティション用の NIC が追加されます。その結果、親パーティションの OS からみると、既存の NIC がなくなり新規 NIC が追加された形になります。RC1 では、既存の NIC の設定が追加された NIC に反映されますが、ベータ、RC0 では新規 NIC に対して IP アドレスを設定する必要があります。以下の図 yy では、既存の Hyper-V LAN として定義していた NIC では IP アドレスなどに関するコンポーネントにはチェックがなく、「Microsoft Virtual Network Switch Protocol」のみにチェックがついています。また、既存の物理デバイスに対する仮想 NIC (図 yy では、Generic Marvell ... - 仮想ネットワーク)が追加されているのがわかります。
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Hyper-V 上でのフェールオーバクラスタの作成 (1)
- はじめに
- 仮想ネットワークの準備
- Hyper-V 上でのフェールオーバクラスタの作成 (2)
- マスターイメージの作成
- ドメインコントローラの作成
- Hyper-V 上でのフェールオーバクラスタの作成 (3)
- ノード1、ノード2の作成
- Hyper-V 上でのフェールオーバクラスタの作成 (4)
- iSCSI ターゲットの設定
- iSCSI イニシエータの設定
- Hyper-V 上でのフェールオーバクラスタの作成 (5)
- フェールオーバクラスタリングの構築
- 各種設定の確認
- ファイル共有のリソース作成
- フェールオーバの動作確認
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